飲食店業界 今後コロナ終息しても居酒屋業界は衰退していく
飲食店をこれから目指す方、現在既に飲食店を経営している方々向けに今後の飲食店業界を予想してみます。
結論として居酒屋業界は今後衰退していき、店舗開業、業態変換を行うなら料理主体のレストラン業態を目指すべきです。
その理由を3点説明します。
-
居酒屋業態は元々衰退していた
-
コロナが終わってもこれからは宴会を取る事が難しくなる
-
家では食べられない、体験できない事を消費者は求める
近年コロナが流行る前から若者のお酒離れは既に起こり始めていました。
そして今まであった会社での飲み会は平成の時代までなら上司の誘いに断れずにいましたが、今は強制的な誘いは社内で問題になる事が多いので上司の方も誘いづらい風潮です。
若い世代の方々も素直に誘いを断れるようになった為、今までよりも会社内で一緒に居酒屋に行く事が確実に減少していました。
加えて政府の推進によりリモートワークも増えてきましたのでコロナ後も会社に出社する事自体が減少する事が予想されるのでサラリーマンをターゲットとする飲食店は夜の営業は厳しいままと予想されます。
以上の動きはそのまま宴会需要に直結します。
居酒屋の主な売上は4人以上の宴会、特に席数が多いチェーン店ほど宴会の売上に依存する傾向が強く、『歓迎会』『新年会』『忘年会』などの特需は今後見込みづらくなると予想されます。
これから新しく入社する新入社員も行きたくない行事は素直にNOと言いますし、会社自体も必要性を感じなくなる事でしょう。
したがって特徴のない料理を出し、お酒の売上メインの飲食店は利用動機がなくなるので今後は廃業していくものと思われます。
では、これから外食するのはどんな人たちなのか?
今の時代SNSの普及で大抵の料理は動画を見れば作れるようになります。
消費者はそれでも作れない料理を求めるか普段では体験できないことを目的として飲食店に行くようになります。
- ラーメンなどの一度に作ると大量に作らなければいけない料理
- 家庭では入手しづらい特殊な材料を使った料理
- 炭を使うなど家庭では再現しづらい調理法の料理
- 珍しいパフォーマンスをして感動するお店
- ハレの日などで贅沢をしたい時に利用したくなるお店など
今までのお酒を飲みに行くという理由は薄れて美味しい料理を食べたい、楽しい体験をしたいという理由が飲食店を利用する動機に変わっていきます。
これからの飲食業界は体験型のお店、本格的な味が楽しめるお店が生き残っていくと予想されます。
レストラン業態はこの2つに当てはめられるので今後開業をするならパフォーマンスが売りの体験型レストランか本物の美味しい味を提供できるこだわりのレストランが良いでしょう。
まとめ
-
居酒屋業態は利用目的がなくなり厳しくなる
-
今の世の中SNSで大抵の料理は作れる為、家では再現出来ないことをお店に求める
-
贅沢をしたい時に利用する単価の高い本格派のお店は需要が残る