飲食店開業 広告は出す目的によって媒介を選ばなければならない
集客する為には広告を出さなければなりません。
しかし闇雲に広告を出しては効果があまり出ず、広告費だけが増えて経費を圧迫してしまします。
そうならないように広告を出す場合は何を目的として出すのかを明確に決めて出すようにしましょう。
この記事では広告を出す目的とその目的に対して相性が良い媒体をご紹介します。
参考にして見てください。
広告を出す目的を明確にしましょう
まず、顧客には5つの分類に分かれます。
- 常連客
- リピーター
- 新規客
- 見込み客
- 潜在客
図のように上から順番に人数が少なくなってきます。
常連客とはすでに何度もお店を利用している人
リピーターとは2、3回程の来店回数の人
新規客とは初めて来店する人
見込み客とはお店の存在は知っているけどまで来店した事のない人
潜在客とはまだお店の存在すら知らない人
どの層にアプローチをするかで広告は違ってくるはずです。
例えばお店の常連のお客様にチラシを配ったところで既にお店の存在は知っているのでクーポン等を付けていない場合などは効果が薄いでしょう。
常連のお客様は来店時に特別料理をサービスした方が喜ばれます。
これも広告です。
したがってどの層にアプローチを掛けたいのかを明確に決めてそれに合った広告を出すようにするべきなのです。
ではそれぞれの層の相性に合った広告をご紹介します。
常連客
既に何度も来店して顔も知っている常連客の方にはSNSにフォローしてもらい、そこからアプローチを掛けるのが良いでしょう。
下手にクーポン等で割引するよりも常連の方はお得感よりも特別感を与えた方が喜んでもらえるので、「今日しか食べられない料理」等をSNSに載せて発信しましょう。
それを見て来店したお客様は通常メニューの料理は飽きている場合もあるのでほぼ確実にその料理を頼んでくれます。
そしてその料理に満足してくれればまた来店してくれるでしょう。
リピーター、新規のお客様
リピーター、新規のお客様には次回使えるクーポン券やポイントカードが有効です。
まずは3回来店すればそれ以降も継続的にお店に通ってくれるというデータがあります。
したがって、まずは3回きてもらえる工夫をしなくてはいけません。
そのためのポイントカードです。
例としては1度来店してもらう毎に1ポイントつけるポイントカードに3回目に特典をつけるのです。
つける特典はなんでも良いのですが、なるべく頑張って3回来ようと思う特典を用意しましょう。
なんとか3回来てもらえればそのお客様はかなりの確率で常連客となってくれて来店頻度も上がって来てくれるようになります。
特にお店に行かなくなる理由をして最も多いのが「お店の存在を忘れる」事です。
意外な事にお客様はお店に何か不満があって行かなくなる事よりも単純になんとなくで行かなくなる事の方が多いのです。
なんとなく行かなくなり、そのうちにお店の存在を忘れてしまう。
そうならない為にもお店に来る理由を付けて通ってもらう必要があるのです。
見込み客、潜在客
見込み客、潜在客に対しては地域によってアプローチが変わってきます。
住宅街や郊外にあるお店はチラシのポスティングが有効です。
その際、必ずインターネットを通してお店の情報が調べられるようにしましょう。
潜在客の人はそもそもお店の存在を知りません。
見込み客の人はお店のメニュー、価格、雰囲気を知りません。
したがって、まずはお店の存在を知る→興味を持つ→情報を集める→来店
以上のステップを踏んでもらわなければならないのです。
その為に、チラシで認知してもらう→ホームページやSNSのインターネットから情報を見てもらう→来店
このような流れを作る事を意識して広告を作るのです。
繁華街やオフィス街などの立地はそもそも認知してもらいやすい為、家賃が高く設定されていますのであまり潜在客や見込み客に対して広告を打つのは得策とは言えません。
それよりも新規客をリピーターにして常連客になってもらうように広告費を使う方が良いです。
それを踏まえてもし繁華街やオフィス街で広告を出すのであれば宴会シーズンなどに絞ってグルメサイトの広告に載せるようにしましょう。
宴会需要を取り込む為です。
繁華街やオフィス街は住宅街の立地に比べて格段に宴会の需要が多いです。
そして宴会の幹事の方はお店を「普段使っているお気に入りのお店」か「グルメサイトでの検索」でお店を決めます。
このように宴会シーズンではグルメサイトを検索する人が増える為、シーズンを絞って広告を載せるようにしましょう。
ただしグルメサイトの広告は年間契約の場合が多い為、シーズンを絞る事が難しい可能性があります。
そういった場合、1年目だけ広告を載せて2年目以降はグルメサイトを使わなくても、自店を使ってもらえる工夫をしましょう。
例としては会社の宴会の場合は大抵、領収書を切ります。
その時に名刺をもらって、2年目以降はその名刺先にDM(ダイレクトメール)を送り今年もお願いしますと営業する。
などが考えられます。
いずれにせよ繁華街やオフィス街は広告費も兼ねて家賃が高い、という様な側面もありますのでこういった立地はあまり新規客や潜在顧客に対して広告をかけず、新規客やリピーター客に対してアプローチする様にしましょう。
まとめ
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顧客には5つの層の分類がある
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どの層にアプローチするかで広告の出し方が変わってくる
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家賃の高い立地は見込み客や潜在客への広告費も兼ねているので他の層に広告費をかける
今回は広告に関する記事を書きましたが、将来的には広告費をかけずにお店を運営していく事が理想です。
どの時期からどの時期まで広告を掛けるかをあらかじめ決めておいて、ある程度の売上までいく事ができたら広告に頼らずに集客できる様なお店作りを心がけてください。