飲食店開業 立地の重要性と消費者の認知の変化
飲食店を開業する際、ある程度の事は後で修正できますが立地だけは変える事が難しいです。
しかもこの立地で飲食店の成否が決まります。
やり直しの効かないこの立地をどうやって選べば良いか?
この記事を読めば立地の重要性とどんな立地を選べば良いか理解できます。
これから物件を探す方は是非、最後まで読んでください。
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飲食店は立地が8割
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良い立地とは?
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以前の悪い立地が今は良い立地
1.飲食店は立地が8割
店舗ビジネスでは商圏範囲が決まっています。
商圏範囲とは店舗の位置からどこまで遠くから消費者が来るかの距離です。
店舗に足を運んでもらってサービスを提供するわけですから、お店からある程度の距離からでしか消費者は来店しません。
したがって飲食店を開業する際は自分のお店の商圏範囲に顧客になる人がいるかどうかが焦点となります。
例として、オシャレなカフェを作りたいとします。
オシャレなカフェという事はお店に来て欲しいお客様は若い女性ですよね。
という事はそのお店の周りには若い女性が沢山いれば来てくれる可能性の高い見込み客が沢山いることになります。
反対にお店の周りに女性があまりおらず、中年の男性しかいないような場所だとオシャレなカフェという業態には合っていないので失敗する可能性の方が大きくなります。
このような場合はどんなに頑張ってもお店を立て直す事が難しいので、店舗の場所を変えるか思い切って業態変換をするしかありません。
しかし移転するにしても業態変換をするにしても多額の資金が必要となります。
そうした事にならない為にもお店の場所は綿密な調査をもとに決めなくてはならないのです。
2.良い立地とは?
良い立地とはなんでしょう?
答えはお店の商圏範囲にターゲットとなる見込み客が多い立地です。
- 人通りが多い
- 通りに面している
- 駅から近い
など昔に言われているような立地が必ずしも良い立地という事では無いので注意しましょう。
今の時代において上記のような立地はむしろあまり良く無い立地になる場合もあります。
なぜならインターネットやSNSの普及によりお店が見つけやすくなったからです。
上記の立地のメリットは「歩いている人が多い為、お店を認識する人が多い」
したがってお店の存在を認識する人の数=認知度は高くなるでしょう。
しかしそういった場所の物件は家賃が高いので経営の負担になりがちです。
そして認知度が高いからといって来店してくれるとは限らないのです。
先程の例として、オシャレなカフェが中年男性が多く通る道の目の前にあったとして繁盛するでしょうか?
つまり認知している人がターゲット層では無かったらそこで営業する意味がないのです。
しかしインターネットやSNSの普及によりお店の存在を知るきっかけが、
「道を歩いていて見つける」から「SNSの口コミやネット閲覧からお店の存在を知る」という動線に変化しています。
これはお店の目の前を人が通っている必要が無くなってきているという事です。
近くにターゲットとなる人がいれば、インターネットやSNSでお店の存在を認知してきてくれる時代になりました。
線ではなく面でターゲット層がいるかどうかが重要なのです。
線とは道、面とは地域です。
今まではお店を知るきっかけがお店の前を通るか、口コミで聞く、などしか無かったのが現在はインターネットを通じて知る機会が増えた為、周辺地域にどれだけターゲット層がいるかの方が重要になりました。
3.以前の悪い立地が今は良い立地
一昔前は路地に入り込んだところにあるお店は見つけづらく立地が悪いとされてきました。
2階や3階以上の店舗もお店の雰囲気も見る事ができず入りづらい印象を与えがちでした。
しかしそういった場所は家賃が安いことが多いです。
そして今の時代、消費者はお店の存在をインターネットやSNSで知ります。
お店の場所も店内の雰囲気もインターネットで調べる事が可能です。
こういった事から家賃が安く人通りが少ない場所でも関係なく消費者がお店に来てくれるようになりました。
わざわざ家賃の高い場所でお店を作るメリットが少なくなったのです。
むしろ家賃が安く済む分、以前よりも良い立地という事になります。
人通りが少ない場所でお店を作るメリットは他にもあります。
過去の記事でなるべく高単価のお店を作るべきと筆者は唱えてきました。
高単価のお店の場合は人通りが少ない場所の方が良いのです。
人通りが少ない場所のお店→あまり知られていない→隠れ家的な名店
という付加価値が付けることができます。
人通りが多い1階路面店よりも特別感を感じさせる事ができるのです。
まとめ
- 一度物件の場所を決めたら変える事が容易ではないので立地はよく調べて決める
- 良い立地とはその地域にターゲット層が多い立地
- 以前に比べて家賃が高い場所のメリットがない為、自分のお店にとって良い立地を考える
自分が作りたいお店のターゲット層が多い商圏範囲が良い立地です。
今の時代、家賃が高いから良い立地という考えは捨てて、線ではなく面で立地を決めるようにしましょう。