飲食店開業 多店舗化する場合 フランチャイズに加盟する事が近道な理由
飲食店を独立開業を目指す方は将来的に多店舗展開したい方も多くいらっしゃると思います。
他にも開業当初は多店舗展開は視野に入れていなかったけれども1店舗目が繁盛して2店舗目以降を考え始める方もいらっしゃいます。
そんな方々に多店舗展開のリスクを最小限に抑える方法をご紹介しますので最後まで読んでいってください。
多店舗展開のリスク
複数店経営する際のリスクはオーナー自身がお店にいないという事です。
つまり、オーナーがお店にいなくても大丈夫な仕組みを作らなくてはいけません。
かく云う筆者も独立から3年目に2店舗目を作りましたが、失敗して撤退しました。
原因はいくつかありますが1番の問題は自分が現場にいない場合の仕組みを作っていなかった事です。
1店舗目の時点でオーナー自身が現場に出ていなくてもお店が回る仕組みを作らず2店舗目を出してしまったので、どちらのお店もフォローしていかなくてはなりませんでした。
その結果どちらのお店の売上も下がってしまい、どっちつかずになってしまいました。
一度下がった売上を元に戻す事は容易なことではありません。
もう一度立て直す為に2店舗目を閉める決意をしました。
最終的に2店舗目の清算をするために何百万円もの金額を失う事になったのです。
そうならない為にも読者の方にはリスクを最小限にして多店舗化を実現してほしいです。
2店舗に増やすという事は必ずどちらかの店舗にはオーナーが不在になります。
オーナーが不在のお店の売上を上げるのは1店舗に集中して労力をかけられた開業当初よりもはるかに難しいです。
既存店は別の人間に任せてオーナーは2店舗目の方に力を注ぎ込まなければ多店舗化は難しいでしょう。
したがって2店舗目以降は最初の1店舗の時よりも難易度が上がります。
失敗経験からの問題点と解決策
筆者が多店舗化を失敗した最たる理由が仕組みを作らなかった事です。
この仕組みを作る事が何より難しく、多店舗展開のネックになります。
解決するにはどうしたら良いでしょうか?
結論としてフランチャイズに加盟する事が一番良いです。
フランチャイズに加盟する事のメリットは以下の通りです。
- ネームバリューがある本部だと消費者に対して安心感を持ってもらえる
- 仕組み化が既にされているので1から仕組みを作らなくても良い
- 融資を借りる際、既存店のデータがあるので融資が下りやすい
飲食店を利用する時にそのお店の別店舗を利用した事のある人は、系列のお店は抵抗なく入れます。
複数店舗があると言う事は安心感に繋がるので入店の抵抗感が少なくなるのです。
そして1番のメリットですが、既に仕組み化が出来ているという事です
先ほども述べたように多店舗展開の1番のネックはこの仕組み化です。
特に調理技術に関してはどうしても技術の向上には時間がかかり1から覚えてもらう事は並大抵の事ではありません。
しかしフランチャイズ店ならメニューは統一化され、調理工程もシステム化されているので極端な話、誰でも作れるように出来ているのです。
オーナー自身はこのような部分に力を入れる必要がない為、集客の部分や如何に消費者に満足してもらえるかを考える業務に専念できます。
したがって多店舗展開を視野に入れて開業する際は、自分が現場に出ないことを意識して、始めからフランチャイズに加盟して開業するという選択肢が有力になります。
最後もう一つ、創業融資を借りる時にフランチャイズに加盟する場合、融資が下りやすいです。
大半の方は、開業する際には融資を受ける事になると思います。
この創業融資なのですが、何も実績もなく根拠のない飲食店開業では融資は下りない可能性があります。
しかしフランチャイズの場合、既に既存のお店の実績や売上と経費のデータがあるので金融機関もそのデータを参考にする事ができます。
金融機関は当然返済できる根拠があれば融資をしてくれますので既存店のデータがあるのは融資を受ける時の大きな武器となります。
フランチャイズに加盟する際のデメリット
仕組みが既に構築されて集客も看板の力が借りられるフランチャイズにもデメリットはあります。
- 加盟する為には加盟金を払わなければならない
- 加盟金の他に毎月のシステム使用料がかかる場合もある
- 別の系列のお店が問題を起こした場合、評判が一緒に落ちる事もある
- チェーン店なので自由なお店作りが出来ない
フランチャイズに加盟する為には加盟金を払います。
加盟金の値段はピンキリですが大体は数百万円ほどかかります。
そして加盟してからも、毎月システム使用料としていくらかのお金を取られていきます。
また、同じ店名の加盟店は他にもありますので、他店が何か問題を起こした場合同じ系列のお店としてそのフランチャイズ店全体の評判が下がる事もあります。
あとは、仕組み化されているという事は自由にお店を作れないので自分の理想とするお店を作るのは難しいでしょう。
しかし、自由という事は反対に考えると全て自分で考えなくてはいけないという事です。
これはお店全ての事です。
経験上、お店を運営していくには様々な事を決めていかなくてはならないので、多大な労力がかかります。
そんな中フランチャイズに加盟するという事は集客に専念できるという様にも言い換えられるのでかなりの負担が軽減されます。
まとめ
-
2店舗目以降は1店舗目よりも難しい
-
多店舗化をするにはオーナー不在でもお店が回る仕組みを作らなくてはならない
-
仕組みが既に作られているフランチャイズに加盟する事が近道
開業当初は自分のお店を作りたいと理想を持って目指す方がほとんどだと思います。
それはとても素晴らしい事です。
しかし飲食店業界は他の業界よりも参入障壁が低い為、毎年数多くのお店が出店しています。
当然、廃業率も他の業界に比べて圧倒的に多いです。
そんな中フランチャイズ店というのは廃業率が実際に低いという事がデータでも出ています。
明確なビジョンと売上の根拠を持っていない方は、一度フランチャイズに加盟して開業というのも考えてみてはいかがでしょうか?